2011年カンヌ国際映画祭

Dondetch
2011年・第64回カンヌ国際映画祭
 2011年5月11日に開幕した第64回カンヌ国際映画祭は22日の最終日、審査委員長のロバート・デ・ニーロから各賞が発表され閉幕しました。

 最高賞のパルムドールに輝いたのはテレンス・マリック監督、ブラッド・ピット主演のアメリカ映画『ツリー・オブ・ライフ/THE TREE OF LIFE』。テレンス・マリック監督は第32回に『天国の日々』で監督賞を受賞していますが、実に32年の時を経て最高賞パルムドールを受賞することとなりました。

 また男優賞はジャン・デュジャルダン『アーティスト/THE ARTIST』、女優賞はキルスティン・ダンスト『メランコリア/MELANCHOLIA』が選出されました。なお『メランコリア/MELANCHOLIA』のラース・フォン・トリアー監督は、18日に行われた公式会見の中で、ヒットラーを擁護するとも取れる発言をしたことから、事務局より映画祭からの追放処分を受けました。

 なお、今年は日本から三池崇史監督の『一命』と、河瀬直美監督の『朱花(はねづ)の月』の2作品がコンペティション部門に参加しました。

 三池崇史監督の『一命』は、滝口康彦の時代小説『異聞浪人記』を原作に、市川海老蔵、瑛太のダブル主演による邦画時代劇初の3D作品。カンヌ国際映画祭コンペティション部門においても初の3D作品となりました。

 一方、河瀬直美監督『朱花(はねづ)の月』は、万葉の里・奈良県飛鳥地方を舞台に、現代人が忘れかけた「生きること」「待つこと」の意味を幼なじみの男女を通して描く作品。河瀬直美監督は1997年に『萌の朱雀』でカメラ・ドール(新人監督賞)、2007年には『殯(もがり)の森』で審査員特別賞を受賞するなど、カンヌ国際映画祭の申し子とも言える女性監督です。

 日本の映画ファンにとって大変楽しみな映画祭となりましたが、残念ながら今回、日本作品の受賞は成りませんでした。 主な受賞作品は以下の通りです(公式サイトより)。
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