主要部門受賞一覧

カンヌ国際映画祭
_決定!第62回カンヌ国際映画祭

 毎年、世界中で数百の映画祭が行われると言われています。「国際映画祭」として有名なところでは【ヴェネチア】【カンヌ】【ベルリン】の3大映画祭、また【ロカルノ】【サン・セバスチャン】【ロッテルダム】【ミュンヘン】【ニューヨーク】そして【モントリオール】【サンダンス】等々がありますが、数ある国際映画祭の中でも、やはり歴史、質、華やかさ、知名度、注目度すべての点において【カンヌ映画祭】は他を一歩リードしていると言えるでしょう。
 そこで、このコーナーではその歴史・経緯はもとより、第1回から現在に至るまでの主要部門の受賞作品・受賞者の一覧、そして毎年5月に開かれるフェスティバルの予告・結果など“カンヌ映画祭のすべて”を掲載いたします。


パルムドールにミヒャエル・ハネケ監督作品『The White Ribbon』

 5月13日に開幕した2009年・第62回カンヌ国際映画祭は最終日の24日、授賞式が行われ以下の各賞が決定しました。
 最高賞パルムドールに輝いたのはミヒャエル・ハネケ監督作品『The White Ribbon/ザ・ホワイト・リボン』。次点に当たるグランプリは『A Prophet/予言者』(監督:ジャック・オーディアール)。最優秀女優賞にシャルロット・ゲンスブール『Antichrist/アンチクライスト』、同男優賞はクリストフ・ワルツ『Inglourious Basterds/イングロリアス・バスターズ』、同監督賞は『Kinatay/キナタイ』のブリランテ・メンドーサという結果になりました。
 『バベル』の演技でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた菊地凛子主演の『Map of the Sounds of Tokyo/マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー』(国:スペイン/監督:イサベル・コイシェ)。今回日本の映画ファンが特に期待した作品でしたが残念ながら受賞は成りませんでした。

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 2009年・第62回カンヌ国際映画祭、主な受賞結果は以下の通りです(公式サイトより)。

2009年・第62回カンヌ国際映画祭 主な受賞結果
パルムドール 『The White Ribbon/ザ・ホワイト・リボン』
ミヒャエル・ハネケ監督(独/オーストリア/仏)
グランプリ
(審査員特別大賞)
『A Prophet/予言者』
ジャック・オーディアール監督(仏)
最優秀女優賞 シャルロット・ゲンスブール
『Antichrist/アンチクライスト』ラース・フォン・トリアー監督(デンマーク/スウェーデン/仏/伊)
最優秀男優賞 クリストフ・ワルツ
『Inglourious Basterds/イングロリアス・バスターズ』クエンティン・タランティーノ監督(アメリカ)
最優秀監督賞 ブリランテ・メンドーサ監督
『Kinatay/キナタイ』(フィリピン)
最優秀脚本賞 『Spring Fever/スプリング・フィーバー』
ロウ・イエ監督(中国/フランス)
審査員賞 アンドレア・アーノルド監督
『Fish Tank/フィッシュ・タンク』(イギリス/オランダ)
パク・チャヌク監督
『Thirst/サースト』(韓国/アメリカ)
特別賞 アラン・レネ監督
『Les herbes folles』(フランス/イタリア)

2009年度コンペティション部門出品作はこちらから

_カンヌ国際映画祭過去受賞一覧

 国際映画祭としては世界最大規模を誇る「カンヌ国際国際映画祭」。その第1回から現在に至るまでの主要部門 の受賞者・作品を一覧にまとめました。左フレームから、ご覧になりたい回数をクリックして下さい。

_カンヌ国際映画祭とは?

 まず、開催地のカンヌは南フランスのリゾート地。メイン会場となるのは、1983年に建てられたパレ・デュ・フェスティバル・エ・コングレ(ヌーヴォ・パレ)です。回りには高級ホテル、そして真っ青な空と海、まさに太陽がいっぱいのコート・ダジュールのもと毎年5月の中頃、10日〜2週間ほど、世界中から映画人が集まってきます。ちょうど、バカンスの時期と重なることもあって、観光客も多く、カンヌの町はお祭り一色になります。
 カンヌ映画祭と一口に言っても、いろいろな部門があり、通常われわれ映画ファンが注目しているのは、コンペティションと呼ばれる部門(各国からの正式出展作品による賞レース)です。
 毎年、著名な映画人・文化人の中から審査員数名が選出され、このコンペティション部門の作品を審査します。そして最高評価の作品には「パルム・ドール」と呼ばれる大賞(金賞)が授与されます。以前は大賞を「グランプリ」と呼んでいたのですが、最近では、「パルム・ドール(大賞)」が最高順位、そしてその下位順位として「グランプリ(銀賞)」が授与されるようになりました。また、その他に審査員特別賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、カメラドール(新人監督賞)、審査員賞、国際批評家賞などが、それぞれの作品の中から決定されます。

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 低迷の時期と言われて久しい日本映画ですが、ひと昔前までは日本映画が国際映画祭でグランプリを獲得!というニュースが飛び込んできても、そう驚くべき出来事ではないほど、海外でも評価の高い作品が揃っていた時期がありました。
 1951年、黒澤明監督の『羅生門』が、ヴェネチア国際映画祭でグランプリを獲得したのをはじめとして、国際映画祭における日本映画は、一時期なくてはならない存在と言われるほどだったのです。
 カンヌ映画祭に限って見ても、1954年の『地獄門(衣笠貞之助監督)』、1980年の『影武者(黒澤明監督)』、1983年の『楢山節考(今村昌平監督)』と、3度グランプリを獲得しています。(そして 1997年、『うなぎ(今村昌平監督)』で4度目のグランプリ獲得となりました。)カンヌ映画祭で、日本映画から初の受賞者はと言えば、1952年、撮影賞を受賞した杉山公平(源氏物語)。次が、前述の1954年『地獄門』となります。
 また、カンヌ映画祭と言えば、大島渚監督の名を挙げなければなりません。自身作『儀式』で、『闇の中の魑魅魍魎(中平康監督)』と正式出品を巡っての抗議行動(結局『闇の中の魑魅魍魎』が正式出品作に)を起こした1971年。監督週間で参加した『愛のコリーダ』が絶大な評価を受け、世界のオオシマに飛躍した1976年。『愛の亡霊』でついに監督賞を受賞するもグランプリには一歩及ばなかった1978年。
 そして傑作『戦場のメリークリスマス』を送り出し、念願のグランプリ獲得か!と思ったところ、同じ日本からの出品作『楢山節考(今村昌平監督)』に浚われた1983年。等など、大島監督とカンヌ映画祭は切っても切れない縁にあり、カンヌ映画祭に対する大島監督の執念が感じられます。
 今まで挙げたもの以外では、1960年、審査員特別賞の『鍵(市川昆監督)』、1963年、審査員特別賞の『切腹(小林正樹監督)』、1964年、審査員特別賞の『砂の女(勅使河原宏監督)』、1965年、審査員特別賞の『怪談(小林正樹監督』、1990年、グランプリ・カンヌ90(審査員大賞)の『死の棘(小栗康平監督)』などがそれぞれ受賞しています。