(約600人の報道陣を目の前にして)うっわー、スゴイなぁ...。よろしくお願いします。 ──まずは監督、皆様に一言。 えーっと...どうですかね。よくわかんないですけど、編集も完全にあがったわけではないんで。ただ、結構いい手ごたえを感じておりますんで、よろしくお願いします。(場内拍手) ──それではここからですね、松本監督と皆様の質疑応答の時間を設けさせていただきたいと思います。 ──監督と呼ばれるのはいかがですか。 あのー、最初は結構照れたんですけど、現場では割と当たり前になってきまして。そうですね、最近はそんなに何も感じないですけどね、ええ。 ──映画の詳細が全く分からないのですが、一体どんなジャンルの映画で、そしてどんなコンセプトで撮られたかをまず伺いたいのですが。 あのー...ジャンルっていうのは、僕はどちらか言うと観た人が決めるもので、あのー、作り手がこういうものだというのを言うことでは、僕はないような気がするんですけどね。うーん...観た人が判断するものでいいと思うんですけどね。 ──ラブストーリーとかヒーローものだとか、あとホラーなどありますけど...。 うーん...いや、どうなんでしょうねぇ。僕の近所のビデオ屋さんでは、時代劇のコーナーに「志村けんのバカ殿」が置いてあったんですけど(笑)、これはもう分かんないですよね。 ──観た人に判断してほしいということですか。 そうですね。 ──「大日本人」というタイトルですけれども、コンセプトやストーリーなどを教えてください。 これもまた観てもらうしかないんですけど。まぁでも、僕のやりたいことは結構いっぱい詰まったなっていう感じはしてるんですけど。 ──具体的にやりたかったこととは? あのー、そうですねぇ。これまた言いようがないんですけど。とにかく、僕がこれまでやってきたことの延長線上という感じですかね。 ──お笑いの要素がたくさん入っていると? まぁ、そうですねぇ。はい、そういうこともあるかと思いますけど。
──随分と謎が多い映画ですね。いや、何かね、そんな謎にするつもりないんですけど。あまりねぇ、こういうもんだと先に言わない方が...あまりハードル上がってもこっちが損ですし。と、思ってるんですけどね。 ──出演者は、どんな方が出ているとかあるのですか。 はい、ありますよ。あるんですけど、それはまた僕よりも誰かに聞いてください。ちょっと、あのー...あれなんで。あれなんで。はい、誰かに聞いてください。(場内爆笑) ──松本さんが主演ということで...? 僕は最初、主演は嫌がったんですけど。できたら撮るだけに回りたかったんですけど。えぇ、まぁまぁ、会社のオトナの事情もありまして...結局やることになりました。 ──「監督」としてこの映画に参加されたのか、それとも「芸人」としてなのか、どちらの気持ちが重かったのですか。 そうですねぇ...ま、本当はね、できることなら映画だけに集中したいというのもあったんですけど。まぁ、気分転換しながらテレビと(交互に)やっていると、それなりに楽しくもあったんで、今回はこれで良かったと思うんですけどね。 ──監督はクセになりそうですか。 どうでしょう!ちょっと、皆さんの反応次第というのもありますね。 ──今回の構想、5年ぐらいかかったそうなんですけども、どういった点で5年もかかったんでしょうか。 あのー...実際、中ぐらいあたりで3年ぐらい勝手にストップしていただけで(笑)、実際は5年もかかってないんです。なぜ3年ぐらいストップしたかというと、吉本興業の、そのー...お金の事情なんですかね。そんな感じですかね。 ──撮影には8ヶ月ほど費やしたそうですが... そうですねぇ、はい。
──それはもう、みっちりと?ちょっと四季を追いたいみたいなところもあったので、時間をかけて撮りたいということよりも、そっちが大きかったですね。 ──松本さんご自身はどのような役どころなんですか。 あのー、簡単に言うとヒーローっちゃヒーローなんですけど、はい。 ──ウルトラマンですか? いやいやいや!それは円谷さんから怒られるんで、それはやらないですけど(笑)。まぁ、僕なりのヒーローというか、はい。 ──仮面をかぶるんですか? いえいえ、そういうことではないです。はい。 ──ヒットしそうでしょうか? どうなんでしょうねぇ...うーん、僕は非常に気に入っているんですけどね。 ──北野監督を抜けそうですか? いや。たけしさんの場合は、僕は「テレビのたけしさん」と「映画のたけしさん」っていうのは、何か別の感じで見てるんですけど。うーん、僕は「テレビの自分」の延長線上かなと思います、だからどうなんですかね、本当に観ていただいたら分かると思いますけど、全く違う感じなんで。 ──笑いがいっぱい含まれている、ということでしょうか。 うーん...僕はそのつもりなんですけど、どうなんですかねぇ。 ──涙は? 涙はないんじゃないですか。 ──松本さんは著書「愛」で、「映画は撮らない。なぜかというとあれは喜劇であって、お笑いではないから」と書かれていましたが、そこからどんな心境の変化があって、今回監督をやられたのですか。 はははぁ、えーっと...多分その本は僕が書いたものではないんじゃないかな?(場内爆笑) あれ!そんなん言うてました?どうなんですかね、何か変化があったんでしょうか...。ただ面白いものは残していきたいと思いますし。それがテレビでもいいと思いますし、映画でもいいのかな、あまりこだわらないようにしようとは最近思ってるんですけどね、はい。
──今回、相方の浜田さんは松本さんが監督をやられることに対して、何かおっしゃっていましたか。いや、そんな話はしたこともないですけどね、もしかしたら知らないかもしれないです。はい。 ──初監督で難しいと思ったことは? とにかく質問が多いですね、まわりの。主役の人がどんな服ですか?どんな色ですか?主役が持っている携帯電話の色は何色ですか?それ挙げだしたら何百ぐらいの質問があって...。そのうちのほとんどがどうでもええがなという感じで...。それをどうでもええという感じでは進まないので、答えていかないといけないというのが結構大変ですね。 ──監督は今後もずっとやっていくおつもりですか。 どうなんですかねぇ。あのー...ねっ。それは僕が決めることじゃ、今の段階でないのかなと思いますけど...。 ──監督されましての気持ちをお聞かせください。 うーん...僕できればコソッとやってコソッとどこかで上映して、コソッと終わりたかったんですけど、何なんでしょうねぇ、この感じ(場内笑)。200以上の映画館でやるっていうのを初めて聞いて...期待以上なんかい!(笑) どんどん大きくなっていっているんでビックリしていますね、はい。 ──自信のほどは、数字で例えるとどれぐらいですか。 まぁ、これがね実はね、意外とあるんですよ。そいで、僕あまり良くなかったら、今日ここで「そんなに良くないんですよ」って言ったろと思ってたんですよ、ホントに。ホントに意外といいんで、ちょっと喜んでおります。 ──ここ数年で多くの芸能人の方が映画監督デビューされていますが、そのことについて聞かせてください。何かしらの影響があったのか、なかったのか。 僕、実は映画批評みたいなことも連載させてもらっているんで、結構映画好きと思われがちなんですけど...意外と映画はそんなに好きじゃなくて、ほとんどの映画は観てて途中で飽きてくるんですね。時間も気になりますし。「まだ1時間もたってないんか...」と言うのがしょっちゅうありまして。僕の映画はほぼ2時間ぐらいあるんですけど、絶対それを感じさせないようにしようというのがありまして。あのー、やっぱり面白くないとダメですし。うーん...それがないと何も意味がないなと僕は思うんで。 影響は、別に誰の影響も受けてなくて。観ていただいたら分かると思うんですが、オリジナリティがないものに興味がないんで。おそらく誰も観たことがない映画になっていると思います。
──芸能人の方でライバルはいらっしゃいますか。いや、それはないですねぇ!なんでしょう、本当に我が道を行こうと思ってるんで。 ──映画というフォーマットで作品を発表されたい、と具体的に思い始めたのはいつ頃ですか。 えー...そうですねぇ。やっぱり5年ぐらい前になるんじゃないですか。分からないですねぇ。 ──それは今まで作ってきたコントであるとか「ビジュアルバム」であるとかとは、違うものを作りたいということだったんですか。 いや、何て言うんですかね。こないだもその質問されて、その時に言ったんですけど。流れに任せているところが意外とあって、スゴロクみたいなもんで、サイコロを振って止まったところが「映画監督をやる」だったという感じで。流れに任せてやった、という感じなんですけれどね。 ──誰も観たことがない映画を作られたとおっしゃいましたが、それは映画というものの既存の流れ、つまり起承転結をあえて踏み外そうとしているのでしょうか? いや、とにかく面白いと思う方向にどんどん行こうと思って。映画がものすごく好きな人とか、まぁどうでしょう、すごい巨匠と呼ばれるような映画監督に言わせたら、「邪道」も甚だしいかもしれないんですけど、「邪道」でも僕は面白ければ勝ちだと思っているんですけど。僕の世界では。 ──現場ではアイデア次第で動いたり、変更したりしたんですか。 いや、あんまりなかったですね、それは。撮るだけ撮ったら、あとで編集で何とかなるかなみたいなところでやってました。 ──浜田さん主演の「昭和鉄風伝・日本海」に勝つ自信は...? ハハハ、そんなんみんな知らないから、ウケてないじゃないですか。(場内爆笑) ──タイトルが「大日本人」とあるのですが、いま松本さんが日本人に対して何か思っていることはあるのでしょうか。 あー...はいはい。いや、まさにちょっと、この映画を観ていただくのが分かりやすいかなと思いますね。 ──ここでは言葉で説明しない方がいいと? そうですねぇ、この映画の中に入っていると思います。 ──タイトルの「大日本人」というのが、すごく気になっているんですが、海外のマーケットは視野に入れているんでしょうか。 うわ!スゴイですね。うーん...どうなんでしょうね、それも僕が決めることじゃないような気がしますし...。ただ、まぁ、会社的には多少考えているかも分からないですけど。どうなんでしょうね。
──5月にはカンヌ映画祭がありますが...。そんなこともチラッと聞いたり聞かへんかったりしてるんですけど、カンヌとかを獲る作品では絶対にないような気がしますね(場内爆笑)。 ──どのようなロケ地で撮影されたのでしょうか。 あぁ、どこでしたっけ...わりと都内ですよ。ええ。わりと都内で撮りましたし。ロケ地というほど、そういうものでもないのでね。ほとんど都内みたいな感じですよね。 ──ありがとうございます。 あっ! ──(司会)もう少し質問していただきましょうか。 別にプライベートなことでもいいですけど...(場内爆笑)。 ──監督としては、地方などで撮りたかった場所はなかったんですか。 別に大丈夫ですよ。あまり...何て言うですかね、そこにあまりこだわりは意外とないんで。 ──あえてこの映画を一言にするとしたら、どのようなものになりますか。 うーん......なんでしょうね...今の日本の現状も少し入っているかなという気がしますけど。 ──今までも長いコントや叙情的なものが含まれたコントが多かったと思いますが、一番大きな違いというのは何でしたか? まぁ、あのー、結局18ぐらいからこの世界に入って、ずっとコントとかで監督的なことをやって来ていますんで、あのー...規模が大きくなっただけで、自分の中ではあまり変わっていないんですけど、何でしょうね。今回、自分なりのニューレコードをたたき出したかなと思いますけどね。 ──「大日本人」というタイトルは、すぐに決まったのですか。 そうでもないですねぇ、内容先行で、タイトルは結構悩みましたね。 ──他に候補はあったのですか? えーっと、候補が挙がらずにね、結構困ってて(笑)。今考えると非常にこれがスッキリしたかなと思いますけど。どうしたものかなと結構悩みましたね。 ──スタッフとの衝突などはありましたか。 いや、全然なかったですねぇ!全然なかったですし、何て言うか、他の監督さんは分からないですけど、僕の今回の映画は、僕の力は所詮6割ぐらいかなと思ってて...あとの4割は本当に助けられるばかりでしたし。どちらかというと教えられることの方が多かったですし、はい。 ──脚本で高須(光聖)さんも携われていますが、高須さんとモメたりとかは...? 放送作家の高須はもう小学校1年からの友達なんで、それは全くないですね。 ──この映画の見どころを一言でお願いします。 ...何でしょうね。いや、僕は観るべきだと思いますし、あのー、僕の作るものは自分で言うのも恥ずかしいですけど、結構2回3回は全然観れるものになりますし、2回目、3回目の方が面白いかも分からないんで、あのー、リピーターを期待しています! ──それでは、ここで質疑応答を終了させていただきたいと思いますが、監督の方も喋り足りないというのはありませんか。 そうですねぇ...この感じ、若干スベッてる感じもするんですけど、大丈夫ですか?(場内爆笑) 1月25日 東京プリンスホテル パークタワー ボールルームにて |