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![]() 人生を迷いながら進むあなたへ--- これは、<今>をどう生きるか考える人生の物語 ![]() ----永い人生の中の<今>という一瞬を生きている私たち。その一瞬一瞬が完璧な人などいるだろうか? 誰しも自己の信念を覆すような出来事に直面し、心に傷を負っていく。それでも前を向いて進んでいけるのは、師が松明(たいまつ)となって、私たちの人生をはるかに照らしてくれているから。人生において、その"師が、どのような形で現れるかはわからない。しかし、その存在によって、人は新たな一歩を確実に踏み出すことができる。 人生とは果てしなく学び続けることなのかもしれない。よりよい人生を願いながら、挫折と再生を繰り返しながら…… ![]() 名門、聖ベネディクト校で教鞭をとるウイリアム・ハンダートは、 もの静かながら、生徒の人格形成こそ教師の使命と信じていた。 ![]() しかし、上院議員の御曹司セジウィック・ベルが転校してきた日から、ハンダートの中で何かが変わり始める。神聖な学び舎の伝統を平然と破り、権威に食ってかかるベルは、そのカリスマ性で学友を磁石のように引き寄せる。その言動にハンダートは手を焼くものの、なぜか彼に惹きつけられてしまう。−ハンダートの確固たる信念を揺るがすきっかけとなったのは、恒例行事<ジュリアス・シーザー・コンテスト>だった。このコンテストをめぐる一連の出来事が、ベルだけでなく、他の生徒たちの運命を決定づける一方、以降永きに渡り、ハンダートに自己の生き方を問い続けることとなる。そして25年経ったある日、ベルから同窓会の招待状が送られて来るが… 原作はイーサン・ケイニンが著した「宮殿泥棒」。現在、作家業と両立させながら教鞭をとるケイニンが、少年の頃に出会い、強い影響を受けたという歴史教師をハンダート像に投影させた、いわば回顧録ともいえる短編小説である。決して綺麗ごとだけでは語れない人生のほろ苦さを描いたこの秀逸な物語を、『素晴らしき日』のマイケル・ホフマン監督が、これまでに作られてきた学園ものとははっきり一線を画する珠玉のドラマに仕立て上げた。 信念を曲げない教師ハンダートにはアカデミー賞受賞俳優ケビン・クライン(『遠い夜明け』『ソフィーの選択』)が扮し、彼の俳優人生においてかつてないほどの演技を披露する。また、学園に波瀾を起こす反逆児セジウィック・ベル役は、ジョディ・フォスターがプロデュースした『イノセント・ボーイズ』の瑞々しい演技で一躍注目を浴びたエミール・ハーシュが抜擢され、名優クラインに負けない存在感を見せている。 流麗なカメラワークはジュゼッペ・トルナトーレ監督の『海の上のピアニスト』や『マレーナ』で撮影監督を務めたラホス・コルタイ、典雅で上質な学園風景を作り上げたのは『アマデウス』でアカデミー賞を受賞したプロダクション・デザイナーのパトリッツィア・フォン・ブランデンスタイン。また、『ベスト・フレンズ・ウェディング』他、100作品近くの映画音楽を手がけ、これまで5度のアカデミー賞ノミネート経験のあるジェームズ・ニュートン・ハワードの品位ある音楽が作品を美しく彩る。
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_Movie Information | Dondetch_ |