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![]() めざせ ブロードウェイ! サンダンス発! かわいい落ちこぼれミュージカル青春映画 日本上陸! ![]() 今年もサマー・キャンプの季節がやってきた! 集まってきたのは、周りとズレがちで、はみ出し者の若者ばかり。[課題]2週間ごとに新しいショーを上演せよ! 彼らはこの夏、毎日歌や踊りのレッスンに明け暮れながら、恋をしたり、恋破れたり、夢に向かってとことん一直線。誰もがキラキラと輝き、やがて本当の自分を見つけ、ちょっとだけ大人になって帰っていく。 アメリカのティーン・エイジャーの多くは、長い夏休みを各々の目的にあったサマー・キャンプに通って過ごす。内容はスポーツ、アカデミック、ダイエットなど様々。本作の舞台は、パフォーミング・アートを志す若者が集う俳優養成のための"キャンプ・オベーション"である。普段はクラスのはみ出し者が、大好きなミュージカルの舞台では誰よりも輝く。本作は"人と違う"ということを受け入れて、むしろ個性の可能性にまっすぐ向き合おうというストレートなメッセージを、可笑しくも温かいまなざしで描き出している。ひたむきな現在進行形の青春は、サンダンス・フィルム・フェスティバル2003 では満場のスタンディング・オベーションで迎えられた。 ![]() 素晴らしいパフォーマンスを披露している出演者たちは、監督・脚本のトッド・グラフ自身の経験をもとに実際のキャンプ同様、全米各地のダンススクールや市営プールに貼り紙を出したりラジオで告知したりと、一般公募で募集した。舞台を目指す本物の俳優の卵をキャスティングしたことにより、彼らの興奮や戸惑い、感動が等身大に響いてくる。その熱演によりフリッツィ役のアナ・ケンドリックは、2004年の第19回インディペンデント・スピリット・アワードでデビュー演技賞候補に輝いた。低予算、ノー・スターというハンディキャップをむしろ逆手にとり、ミュージカルをこよなく愛する多くの人々の情熱によって育てられた『キャンプ』。またひとつ、青春音楽映画の傑作が誕生した。 ![]() 今年もキャンプの季節がやってきた。 集まったのは落ちこぼれやらはみだし者ばかり。 ![]() しかしミュージカルをこよなく愛する彼らにとって、キャンプはまさに桃源郷。日常のいやなことは忘れ、2週間で1演目上演というハードワークにひたすら打ち込むのだ。そんな中、ギター片手にスケボーも乗り回す正真正銘の爽やかストレート・ガイ、ヴラッドが登場。マイケルとエレンの心には、瞬く間にヴラッドへの恋の炎が点火した。今年のキャンプは何かありそうな予感。 キャンプ3日目、ようやくある男がキャンプに到着した。その名はバート・ハンリー。72時間飲み明かして正体を無くし、3日も遅刻してきたのだ。彼は10年前にブロードウェイでヒットを飛ばしたのを最後に、いまはアルコール中毒に身をやつした落ちぶれ作曲家だ。今年は指導者としてやってきたのだが、「変人ばかりの子供たちには夢など見せるな。堅気な道でも歩ませよ」とすっかりシラけきっている。 朝から晩まで続く厳しいレッスンの一方、ヴラッドを巡る恋愛バトルも進行中。同じ演目に出演することになったエレンは、ヴラッドから才能を誉められて彼への想いをより強めていく。そんな中、女王様気分のジルは自分の部屋にヴラッドを誘い込む。一方湖畔で読書をしていたマイケルは、スケボーをするヴラッドのTシャツの下に覗いた逞しいカラダに、動揺を隠せない。 マイケルは初めて演じるロミオ役を見て欲しいと、勇気を出して発表会に両親を招待する。しかし両親は現れない。父親はゲイである彼を嫌悪しているのだ。打ちひしがれるマイケルを優しく励ますヴラッド。そして次の日マイケルが目を覚ますと、華やかな衣装に身を包んだ男や女が舞い踊るマイケルの誕生日パーティが用意されていた! あまりの感動に言葉を失うマイケル。だが、ヴラッドのギターに併せてみんなでハンリーのかつてのヒット曲「こどもたちの聖戦」を歌っているのを見たハンリーは「夢など捨ててしまえ」と掃き捨て、パーティを台無しにしてしまう。怒ったヴラッドはハンリーの部屋にのりこむが、逆にハンリーから「偽善者」と罵倒され、さらには泥酔した彼にゲロを吐きかけられる。しかし床に倒れこんだハンリーの下からは、なにやらたくさんの見知らぬ楽譜が出てきた。生きる屍に見えたハンリーが、なん と新しい曲を書いていたのだ! しかもほとんどが傑作と呼べるものばかり。 慈善公演の日。今年のキャンプもいよいよフィナーレを迎える。夏休みも終わり間近。日常に舞い戻る前に、本気を出して舞台を演じられる最後のチャンスだ。そこへミュージカルの神様、スティーヴン・ソンドハイムが現れる。いよいよ勝負の時がやってきた。今日は最高の舞台になりそうだ。
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_Movie Information | Dondetch_ |