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![]() なぜ人は嘘をつくのだろうか。自分を誤魔化したいから? 格好つけたいから? 人に良く思われたいから…?本作に登場する6人は、みんな嘘を生業として生きている詐欺師たち。 ![]() 落ちぶれた元リーダー、志方。クールな美人詐欺師、宝田。昔はアル中だった若手詐欺師、佐々木。頼りない新リーダー、久津内。 お調子者の新参詐欺師、横山。そしてボインの女詐欺師、今井。 久々の大仕事は成功したが、大金の詰まったスーツケースが走り続けるこの列車から消えた......。 一つだけお断りしなくてはならないのは、本作はサスペンスでもミステリーないということ。皆さんが予想するような大ドンデン返しも起こらず、ましてや殺人なんぞはもっての他の映画なのだから。 それでも想像できない展開は止まらない、"疾走する密室"で繰り広げられるのは、騙し騙され、愛し愛されようとする様々な人間模様。 裏切り、鞘当て、駆け引き......やがて忘れたい記憶や本音までもが次々に明かされていく。大切なのはお金? それとも愛? "隠された想い"が打ち明けられた時、違う方向を向いていたバラバラの6人が結びつこうとするが......。 終着駅に近づくにつれ、人間のちょぴり切ない想いが浮かびあがっていく。 ついつい嘘をついてしまう、可笑しくも愛しい男と女。 嘘発、幸せ行きの旅はいったいどこへ到着するのだろうか。 極上のコラボレーションと共に、予想出来ない映画が動き出す。 今、最も旬なオールスターが、かつて見せたことのない"顔"を見せる。 駅のホームに集結したのは、椎名桔平、中谷美紀、妻夫木聡、田辺誠一、八嶋智人と、名実ともに兼ね備えた個性派揃い。 そして、未知の魅力を備えた大型新人・伴杏里が加わり、総勢6人が嘘の火花を散らせる。 原作は、今最も熱い劇作家・土田英生の「最後までどこへ向かうかわからない!」と絶賛された同名戯曲を新たに脚本化。 共同脚本として『ジョゼと虎と魚たち』の渡辺あやも加わり、強力タッグを組む。 プロデューサーは、『黄泉がえり』の久保田修と『ピンポン』の小川真司。『ジョゼと虎と魚たち』に次ぎ2本目のコラボレーションとなる。 音楽は、人気爆発中の横山剣率いるクレイジーケンバンド。数々のヒット曲をちりばめながら、サウンドトラック初挑戦。 さらにテーマ曲「あぶく」を新曲として書き下ろした。 監督は、『avec mon mari アベックモンマリ』『とらばいゆ』で微妙なバランスの男女を鋭く描き、内外の映画祭で絶賛を浴びた大谷健太郎。 こんな錚錚たる面々を乗せ、"記憶に残る旅は心に残る面白さ"を目指し、列車は動き出した。 ![]() 大阪駅構内。せわしなく行き交う人の流れ。一人二人と姿を現す詐欺師たち。 ![]() ショッピングモールをビシッと決めたスーツ姿で颯爽と歩いてくる男と女。キリッとした美貌の女詐欺師・宝田は、昔の仲間との再会に胸(ちょっと小さめ)を躍らせている。傍らを歩く小柄な男・横山は今回、チームに初参加。以前は霊感商法のグループに属し、小銭稼ぎの横山と呼ばれていた。横山は宝田を「ババロアちゃん」と呼び、二人は今、組んで仕事をしている。 昔から宝田に密かな想いをよせている佐々木は、横山の参加にイラつく。そして、志方に憧れていた横山はその落ちぶれた姿にガッカリし、宝田も戸惑いを隠せない。チームは微妙にギクシャクしている…。 大阪駅ホーム。札幌行きの豪華寝台特急トワイライトエクスプレスが動きだす。 お洒落なスーパー・スイート・ルーム 901号室で仕事の打ち合わせが始まる。今回の商品は偽物の羽毛布団。一組三十万円で五百組売り切ると売り上げ合計一億五千万円! 帰りには、用意した白いスーツケースが札束でギッシリになる予定。 カラオケセット、抽選会用の景品、レンタカーの手配は要領の良い宝田。スタッフジャンバーの作成はいつも通り佐々木。カラオケショーの司会は志方しかいない。新参者の横山の仕事は、いつもは久津内の仕事だった大役に決定…ゴンゾウという名のパンダの気ぐるみ(普通は垂れている目の周りの黒い部分がなぜか真横)に入ってイベントを盛り上げる仕事だ。名物の手品は…「今井がいないんだから、手品はナシね」 宝田が冷たく言い放つ。
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_Movie Information | Dondetch_ |