『ブラッド』オススメ最新映画情報



_ ブラッド


サム・ライミ率いる、「ゴースト・ハウス・ピクチャーズ」が放つ新たなヴァンパイア・ハンター降臨!
鮮血が激しく飛び散る中、ルーシー・リューの肉体が妖しくきらめく、セクシー・ホラーの決定版!!


飢えと罪悪感に苛まれる、リアルな女ヴァンパイアが秀逸
 敏腕記者のセイディーは、危険なカルト集団の取材の最中に突然襲われ、生きても死んでもいない肉体になってしまう。彼女は最初、自分がヴァンパイアになったことさえ理解できなかった。血に「飢え」、無実の人間を殺すという「罪悪感」に苛まれながら、殺されても「死なない肉体」に変わってしまったことへの「哀しみ」を胸に秘めている。彼女は、自分をこんな体にしたヴァンパイア集団への復讐を決意する……それは過酷で凄惨な戦いに身を投じることを意味していた。

『アンダーワールド』(03)以来の魅力的なダーク・ヒロインとなったセイディー役には、『チャーリーズ・エンジェル』シリーズ(00・03)よりもハードに、『キル・ビルVol.1』(03)、『バリスティック』(02)よりもクールに決める、ルーシー・リューが扮する。彼女はセイディーの繊細な心理面を表現しつつ、均整が取れた魅惑的なスレンダー・ボディをセクシーに躍動させ、過激なアクションや全裸逆さ吊りといった肉体の限界にも挑戦!! それだけルーシーが、セイディーのキャラクターに惚れ込んだ証しでもある。

 エキゾチックでセクシー、時にキュートな魅力をも振りまく、新たなダーク・ヒロインが、アジア系アメリカ人のルーシー・リューによって現実化したのだ。

古典的なヴァンパイア物から脱却するために、個性的なスタッフ&キャストが結集!!
 監督・脚本は、スリリングな展開やサスペンス・スリラーに定評のセバスチャン・グティエレスが務めた。彼は、エマ・トンプソン、アラン・リックマン主演の犯罪スリラー『裏切りのKiSS』(98)や、カーラ・グギーノ主演の「人喰い人魚伝説」(01)を監督している。脚本家としては、ハル・ベリー主演のスリラー『ゴシカ』(03)やサミュエル・L・ジャクソン主演の話題作『スネーク・フライト』(06)、そして香港=タイ合作のホラー『the EYE[アイ]』のハリウッド版リメイク(07、ジェシカ・アルバ主演)の脚本も手がけた才人だ。

 グティエレスは、古典的なヴァンパイアを現代的にアレンジし、決してパターン化されたものに陥らないよう脚本を練り上げた。
 特に『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』(05)のベン・グリムことザ・シング役で知られるマイケル・チクリスが演じたローリンズ刑事のキャラクターにより、作品に厚味が増した。ローリンズ刑事とセイディーとは、最初は敵対しつつも、男女の性的な緊張関係を経て、やがて娘と父親のような心情へと発展する。ローリンズ刑事もまた、愛すべき娘をヴァンパイア集団に殺され、哀しみを背負って復讐心を燃やし続けていた。

 セイディーを苦しめるキャラクターが2人いる。ヴァンパイア集団の首謀と見られるビショップで、邪悪なカリスマ性を漂わせ、セイディーの心を翻弄し続ける。演じるジェームズ・ダーシーはイギリスで数多くの舞台経験を積んだ実力派で、『マスター・アンド・コマンダー』(03)で大きく注目された。もう一人は、ヴァンパイア集団の中でセクシーな魅力を振りまくイヴ。演じているのは『スパイ・キッズ』3部作(01・02・03)のカーラ・グギーノで、セイディーをヴァンパイアにした一人である。

 他には、本作が実写映画として遺作になった名優マコ、メイク無しで素顔のまま出演したヘヴィメタルのカリスマ、マリリン・マンソンにも注目。また『ジャッキー・ブラウン』(97)のロバート・フォスター、TVシリーズ「ポイントプレザントの悪夢」(05)のキャメロン・リチャードソン、「The OC」(03〜)のサマイア・アームストロングらがカメオ出演し、妖しい夜の街に彩りを添えた。

 そして、セイディーをはじめ、彼らが徘徊する夜の闇を自然に撮りあげたのが、『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(94)と『ブレイブハート』(95)で初めてアカデミー賞撮影賞を連続受賞した名キャメラマン、ジョン・トール。彼のカメラワークも見どころのひとつ。
 セクシー・アクション・ホラー『ブラッド』の全米公開は夏だ。ルーシー・リューの新たな魅力を伝えた斬新なヴァンパイア・ストーリーとして、日本でも『ブラッド』旋風が吹き荒れるかもしれない。




LAウィークリーの敏腕記者セイディー・ブレイク(ルーシー・リュー)は、若者の興味をひくカルトな記事を執筆し、カバー・ページを飾ったばかりだった。意気揚々のセイディーは、妹の卒業祝いをかね、母と妹と一緒にメキシコ旅行の計画を立てていた。

<血の祝宴のはじまり>
 ところが、同僚のイーサンから連絡が入り、セイディーがカルト集団絡みで取材した若い娘……トリシアの電話番号が、実はガセだったことが判明する。電話番号を手がかりに調べを進めたイーサンは、あるホームページにたどりつき、「道は血の中に……闇を進め……摂食は今夜始まる」という秘められた文面と、隠された透明の地図を見つける。

 そんな中、あるさびれた路地裏で、セイディーが取材したトリシアの無残な死体が発見される。そこに駆けつけたローリンズ刑事(マイケル・チクリス)は、その死体を見て愕然とする。なんと、目の前に横たわる死体は、自分の娘だったのである! セイディーは、イーサンが発見した地図の示す屋敷へと向うが、そこは廃墟同然で薄暗い地下室には血染めのベッドが置いてあった。何か胸騒ぎを覚えた彼女がイーサンのアパートに急ぐと、彼の部屋は無人で何者かによって部屋中が荒らされた後だった。呆然とするセイディーは、次の瞬間、何者かに襲われ、気を失ってしまう……。

<一度死んで、生き返って……>
 セイディーが目覚めると、東洋人のポー(マコ)の他、イスに縛られたセイディーに熱い視線を投げかけるビショップ(ジェームズ・ダーシー)がいた。その場所は、外からは豪邸のように見えて、実はカルト集団のアジトだったのだ。
 突然、テーブルの上に黒いビニール袋を投げつけるビショップ。セイディーが覗くと、中には血だらけのイーサンの生首が!! 泣き叫ぶセイディーの抵抗も虚しく、ビショップとセクシーな雰囲気を漂わせたイヴ(カーラ・グギーノ)は、セイディーの頚動脈を切って血を吸い、彼女の肉体を弄んだ。彼らは人間社会に紛れて生きる、ヴァンパイア集団だったのだ。

 ある夜、また女性の変死体が見つかった。ゴミ捨て場にうち捨てられ既に冷たくなっていたその死体はセイディーで、外傷からトリシアの殺害犯と同一であることが判明する。現場に駆けつけたローリンズ刑事は、娘を失った哀しみから冷静さを欠いているため、今回の捜査から手を引くように上司に指示されてしまう。
深夜、「ロサンゼルス検視所」の解剖室は静まりかえっていた。狭くて薄暗く、冷たいスチール製の囲いの中でセイディーは目覚めた。最初は自分がなぜ全裸で、こんな密室に閉じ込められているのか分からなかったが、力を振り絞って脱出することに成功。だが、そこでセイディーは愕然とする。目の前の鏡に自分の姿が映らないのだ。

 自分に何が起きたのか分からないまま街をさまよっていたセイディーは、太陽光線がまぶしくて思わずサングラスをかけた。そして強烈な飢えを感じ、やがて禁断症状が……! 彼女はその苦しみからなんとか脱しようと、ホームレスの中年男性を殺して血を吸う。が、初めて人を殺した嫌悪感からか吐き出してしまうのだった。


監 督  セバスチャン・グティエレス
キャスト  ルーシー・リュー(セイディー・ブレイク役)、マイケル・チクリス(ローリンズ刑事役)、カーラ・グギーノ(イヴ役)、ジェームズ・ダーシー(ビショップ役)、マリリン・マンソン(バーテンダー役)
公 開  8月11日シアターN渋谷他にてロードショー!
公式サイト  http://www.blood-movie.jp/

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