『蛇にピアス』オススメ最新映画情報 |
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世界を魅了し続ける演劇界の鬼才 蜷川幸雄が、 金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」映画化に挑む!
2004年、それは忘れられない事件であり、唯一無二の現象であり、新たな文化の誕生だった。金原ひとみのデビュー作「蛇にピアス」が芥川賞を受賞したのだ。当時、まだ少女の面影を残す20歳の作家が描いたのは、SM、刺青、ボディピアス。ダークで強烈な題材にもかかわらず、現在に至るまで、女性読者の圧倒的な支持を獲得している。彼女たちは、心と体の痛みでしか生きている実感を得られない19歳の主人公ルイに、理性ではなく本能で共感したのだ。
そして2008年、遂に映画化が実現した。金原ひとみ直々の熱烈なラブコールを受けて立つ監督は、エレガントな狂気で世界を魅了し続ける蜷川幸雄。72歳の鬼才は、「自分の中に眠る、普段は人に見せない世界を描く」と決意。若き異才が命を刻んで紡いだ言葉を映像化するにあたり、自らの魂を曝け出す覚悟で挑んだ。探しても探しても、心にポッカリあいた穴を埋められず、もがき苦しむ19歳の少女。そんな主人公ルイを演じるのは、映画初主演の吉高由里子。才能を秘めた数多の原石を発掘しては、ダイヤモンドに磨き上げてきた蜷川幸雄監督が選んだ、新たなるミューズだ。蛇のような舌“スプリットタン”を持つアマには『M』『サッド ヴァケイション』などで注目された高良健吾が、サディストの彫り師シバには『ピンポン』『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』などで独特な存在感を放つARATAが扮している。その他特別出演として、市川亀治郎、井手らっきょ、小栗旬、唐沢寿明、藤原竜也(50音順)ら、蜷川監督の舞台で活躍するキャストが、敬愛する監督のために意外な役どころを演じているのも見逃せない。この秋、エンタテインメントの常識を挑発する者たちがひとつになり、新たな神話が誕生する─。 これは「私=ルイ」の、19歳の物語。 現実味のない世の中で、何かを探し求めた、私の人生の断片。 あの頃、「痛み」だけが、私に生きている実感をくれたんだ。
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