『ブラインドネス』オススメ最新映画情報


_ ブラインドネス


それは、ある日突然始まった。
全世界失明。
謎の伝染病によって視力を奪われた人間たちは、やがてその本性をさらけ出していく。


驚異的な伝染力で視力を奪う奇病〈ブラインドネス(白の闇)〉が世界を恐怖と絶望に陥れる。
狂気と暴力が錯綜する極限下に、たった一人「見えている」女が紛れ込んでいた___。
カンヌのオープニングを飾った衝撃作『ブラインドネス』。ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの最高峰「白の闇」を原作に、 鬼才フェルナンド・メイレレス監督が実力派俳優を迎えて全世界に放つ、超一級の心理パニック・サスペンス。

始まりは、一人の日本人男性だった。突然目の前が真っ白になり視力を完全に奪われる謎の伝染病は、彼の発病を皮切りに爆発的な感染力で全世界に拡がっていく。原因も治療法も不明。人々を究極のパニックに陥れる〈ブラインドネス(白の闇)〉の脅威に対し、政府は感染者の強制隔離を始める。軍に監視され閉ざされた収容所の中で、不安と恐怖から次第に秩序を失っていく感染者たち。人々が欲望を剥き出しにし命すら奪い合うその場所には、たった一人「見えている」女が盲目を装い紛れ込んでいた___。

今年、第61回カンヌ国際映画祭で、オープニング作品選出とコンペティション部門出品という快挙を成し遂げた『ブラインドネス』は、ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの傑作小説「白の闇」を映像化した、超一級の心理パニック・サスペンスだ。伝染病の蔓延によって全世界の人々が突如失明する___それは大胆な筋書きであると同時に、SARSや狂牛病の恐怖にさらされる現代社会を象徴している。そして、閉鎖空間に放り込まれた人間たちが本性をさらけ出していく描写は、「人の心の闇」を見る者に突きつける。

監督は、長編デビュー作『シティ・オブ・ゴッド』(02)で絶賛を浴び、アカデミー賞監督賞にノミネートされたブラジル出身の鬼才、フェルナンド・メイレレス。2作目の『ナイロビの蜂』(05)でも同賞助演女優賞をもたらした、世界が最も注目する映画監督である。これまでの作品で、人間の持つ暴力性や残酷さを容赦なくあばいてきた彼は、本作においても人間の愚かさや恐ろしさを圧倒的な演出力で浮き彫りにする。極限下のサバイバル劇を描きながら、メイレレスは「本当に見えていないのは誰なのか?」と痛烈に問いかける。

全世界が待望するメイレレスの新作に、各国から旬の俳優たちが集結した。唯一「目が見える女性」という難役を演じきったのは、ジュリアン・ムーア。『ハンニバル』や『めぐりあう時間たち』でもすばらしい演技を見せた実力派女優だ。彼女の夫である医者に扮するのは、『エターナル・サンシャイン』『ゾディアック』の個性派俳優マーク・ラファロ。そして日本からは伊勢谷友介と木村佳乃が参加。最初に失明した男とその妻という重要な役どころを文字通り体当たりで演じている。また『リーサル・ウェポン』シリーズのダニー・グローヴァ_が黒い眼帯の老人を、『バベル』『モーターサイクル・ダイアリーズ』のガエル・ガルシア・ベルナルが収容所を暴力で支配する独裁者を演じ、物語に深みと陰影を与えている。

「白の闇」に包まれた世界に、果たして希望の光は差し込むのか。この秋、あなたはすべてを目撃する___。




失明するより怖い___私だけ見えていることが。
とある都会の街角。交差点で一台の車が立ち往生していた。

「見えない・・・目が見えない」。運転していた日本人の男(伊勢谷友介)は、 突然目の前が真っ白になり、完全に視力を失っていたのだ。彼は親切を装った泥棒(ドン・マッケラー)に家まで送り届けられるが、そ のまま車を持ち去られてしまう。妻( 木村佳乃)に付き添われ、病院で診察を受ける彼に対し医者(マーク・ラファロ)は、眼球自体に 異常は無く、失明の原因が分からないと告げる。各地では失明者が続出していた。車泥棒も、同じ病院で治療を受けていたサングラ スの娘(アリス・ブラガ)も、さらには診察した医者までも。驚異的な感染力で拡がる〈ブラインドネス(白の闇)〉を封じ込める為、政府 は緊急隔離政策を発動し、感染者の強制収容を始める。かつては精神病院だったという収容所に集められた感染者たち。その中 にたった一人、何故か感染をまぬがれ「見えている」女がいた。夫の身を案じて紛れ込んだ医者の妻(ジュリアン・ムーア)だった___。

  続々と増える感染者。混み合っていく収容所の中で、最初に失明した日本人の男は、離ればなれになっていた妻との再会を喜び合う。 軍に厳しく監視され、食料や医療品の注文もままならない収容所の現状に、苛立ちを募らせていく感染者たち。秩序も衛生問 題も、限界に近づいていた。そんな中、黒い眼帯の老人( ダニー・グローヴァー)が持っていたラジオから、外界の様子を伝える ニュースが流れる。状況は想像以上に悪くなっていた。感染は既に世界中に蔓延し、街には失明者が溢れ出しているという。 それは病棟内も同じだった。そして悲劇は起こる。混乱した警備兵が、入所しようとする患者を射殺してしまったのだ。

  第三病棟の王を名乗る男(ガエル・ガルシア・ベルナル)が、銃を振りかざし、暴力で全病棟の実権を握ったのは、それから間もなくの 事だった。外部から支給される限られた食料を独占し、「食いたければ金を払え」と脅す王とその仲間たち。理不尽な要求に怒りを隠 せない医者たちだったが、銃を前にしては従う他ない。金品が底をついたと見るや、王たちは次の要求を突きつけた。「金がなけりゃ、 女を出せ。女が食事代だ」。女たちは屈辱と絶望を感じながらも、生き残るために耐える決意をする。打ちひしがれ、現実から目を背 けようとする男たち。収容所はもはや地獄と化していた。医者の妻は何とか状況を変えようと、身の危険を感じながらも自分の目が見え ている事を公表しようとするが、医者はそれを制止する。やがてさらなる悲劇が起こった。女たちのひとりが王の仲間によって殺され たのだ。怒りに身を震わせる医者の妻は第三病棟へと向かう。たったひとつの武器、ハサミを手にしのばせて。狂ったように襲い かかる男たち。第三病棟との凄惨な争いは激しさを増し、やがて臨界点に達する___。

収容所の外に希望はあるのか。この白く混沌とした世界に未来はあるのか。すべては、「見えている」者の瞳に託された___。

(C) 2008 Rhombus Media/O2 Filmes/Bee Vine Pictures



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監 督  フェルナンド・メイレレス
キャスト  ジュリアン・ムーア/マーク・ラファロ/アリス・ブラガ/伊勢谷友介/木村佳乃/ダニー・グローヴァー/ガエル・ガルシア・ベルナル
公 開  11月22日 丸の内プラゼールほか全国ロードショー
公式サイト  http://blindness.gyao.jp

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