_ 東京家族


日本映画界の巨匠、小津安二郎監督に捧げる作品。
山田洋次監督が、今の日本、そして私たち家族の物語を贈る

『家族』、『幸福の黄色いハンカチ』、『息子』、『学校』シリーズ、『おとうと』、そして『男はつらいよ』シリーズで、その時代、時代の家族を見つめ続けてきた山田洋次監督。監督作81作目となる新作は、日本映画界の巨匠、小津安二郎監督に捧げる作品。家族の絆と喪失を描いた『東京物語』から60年―。山田洋次監督が映画『東京家族』で、今の日本、そして私たち家族の物語を描く。

●山田洋次監督
この作品は、2011年4月にクランクインの予定でした。ところが、3月11日を迎えてしまいました。最初は茫然として、これから一体どうなっていくのかという思いだけでした。その次に原発のメルトダウンという事態となり、原発というものの認識が足りなかったと思いました。
この時点で、このまま撮影に入るのはやめるべきではないかという考えが起こりました。撮影を中止するということは、経済的にも、集まったスタッフを解散するという人的問題もあるのですが、会社と話し、一旦中止し時間をおいて考えてみようという結論に至ったのです。
1年後、今年の3月1日にあらためてクランクインし、8月にようやく完成しました。



2012年5月。瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉(橋爪功)、とみこ(吉行和子)夫婦が上京して来た。

東京の郊外で個人病院を営む長男の幸一(西村雅彦)、美容院経営者の長女の滋子(中嶋朋子)、舞台美術の仕事をしている次男・昌次(妻夫木聡)たち家族が、久しぶりに顔を合わせた。東京滞在中は両親に楽しく過ごしてもらいたいと思う子供たちだったが、のんびりとした暮らしをしてきた老夫婦とでは、あまりにも生活のリズムが違い、家族の間には少しずつ隙間ができ始める。忙しい子供たちは、両親の面倒を見ることができなくなり、二人をホテルに行かせてしまう。

そんな対応に、仕方がないと思っていながらも、今まで大切に育ててきたのにと淋しさを感じる周吉ととみこ。そして、周吉は同郷の友人を訪ねるが、そこでも宿泊を断られ、絶っていた酒を飲み周囲に迷惑をかけてしまう。一方、とみこは一番心配な昌次のアパートを訪ね、そこで将来を約束した間宮紀子(蒼井優)を紹介される。

そんなある日、とみこが幸一の家で倒れてしまう…。

(c)2013「東京家族」製作委員会

監 督  山田洋次
出 演  橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優
公 開  2013年1月19日(土)全国ロードショー
公式サイト  http://www.tokyo-kazoku.jp

[戻 る]
各社様へ:最新映画の宣伝をご希望の場合は下記へご連絡ください
info@dondetch.com