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_第80回アカデミー賞

■作品賞に『ノーカントリー』、主演男優賞にダニエル・デイ・ルイス、主演女優賞にマリオン・コティヤール
 1月22日のノミネート発表から一ヶ月余、世界中のファンが注目する映画の祭典「第80回アカデミー賞」授賞式が2月24日(日本時間25日)、ハリウッドのコダック・シアターで開催され、各部門のオスカーが決定しました。
 アカデミー賞の前哨戦とも言われるゴールデングローブ賞こちらを参考)では『つぐない』(ドラマ部門)、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(ミュージカル・コメディ部門)がそれぞれ最優秀作品賞を獲得、今年の賞レースを一歩リードする格好となりましたが、果たして本番でも主役と成り得たのでしょうか?(ノミネート数は『ノーカントリー』8部門、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』8部門、次いで『つぐない』7部門、『フィクサー』7部門)、それとも両作品を凌ぐダークホースが現れたのでしょうか?

 注目の主要部門ですが、主演男優賞はダニエル・デイ・ルイス『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、主演女優賞はマリオン・コティヤール『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』、助演男優賞はハビエル・バルデム『ノーカントリー』、助演女優賞はティルダ・スウィントン『フィクサー』、監督賞はイーサン・コーエン、ジョエル・コーエン『ノーカントリー』、そして作品賞は『ノーカントリー』という結果となりました。

 主要部門を見る限り『ノーカントリー』が3部門でオスカー獲得(その他脚色賞も含め本年度最多の計4部門受賞)となりましたが、他部門を含めると特定作品からの集中受賞はなく、結果的には「混戦だった第80回アカデミー賞」と言えそうです。

 なお錚々たる作品に並び外国語映画賞にノミネートされた、浅野忠信主演のカザフスタン映画『Mongol/モンゴル』。日本人にはとても嬉しいニュースでしたが、最高栄誉のオスカー獲得は成りませんでした。
 主要部門の受賞作品(人)は以下の通りです。

※このサイトでは毎年、ノミネート及び授賞式の結果を速報でお伝えしています。


■第80回アカデミー賞受賞一覧 ※日本語タイトルは原題を含みます
 作品賞[Best Picture]
No Country for Old Men/ノーカントリー
[ノミネート]
●『Atonement/つぐない』
●『Juno/ジュノ』
●『Michael Clayton/フィクサー』
●『There Will Be Blood/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

 主演男優賞[Actor in a leading role]
ダニエル・デイ・ルイス『There Will Be Blood/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
[ノミネート]
●ジョージ・クルーニー『Michael Clayton/フィクサー』
●ジョニー・デップ『Sweeney Todd/スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師』
●トミー・リー・ジョーンズ『In the Valley of Elah/告発のとき』
●ヴィゴ・モーテンセン『Eastern Promises/イースタン・プロミセズ』

 主演女優賞[Actress in a leading role]
マリオン・コティヤール『La Vie En Rose/エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』
[ノミネート]
●ケイト・ブランシェット『Elizabeth: The Golden Age/エリザベス〜ゴールデン・エイジ』
●ジュリー・クリスティ『Away From Her/アウェイ・フロム・ハー〜君を想う』
●ローラ・リニー『The Savages/ザ・サベージ』
●エレン・ペイジ『Juno/ジュノ』

 助演男優賞[Actor in a supporting role]
ハビエル・バルデム『No Country for Old Men/ノーカントリー』
[ノミネート]
●ケーシー・アフレック『The Assassination of Jesse James/ジェシー・ジェームズの暗殺』
●フィリップ・シーモア・ホフマン『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
●ハル・ホルブルック『Into the Wild/イントゥ・ザ・ワイルド』
●トム・ウィルキンソン『Michael Clayton/フィクサー』

 助演女優賞[Actress in a supporting role]
ティルダ・スウィントン『Michael Clayton/フィクサー』
[ノミネート]
●ケイト・ブランシェット『I'm Not There/アイム・ノット・ゼア』
●ルビー・ディー『American Gangster/アメリカン・ギャングスター』
●セルシャ・ローナン『Atonement/つぐない』
●エイミー・ライアン『Gone Baby Gone/愛しき者はすべて去りゆく』

 監督賞[Directing]
イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン『No Country for Old Men/ノーカントリー』
[ノミネート]
●ジュリアン・シュナーベル『The Diving Bell and the Butterfly/潜水服は蝶の夢を見る』
●ジェイソン・ライトマン『Juno/ジュノ』
●トニー・ギルロイ『Michael Clayton/フィクサー』
●ポール・トーマス・アンダーソン『There Will Be Blood/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

 長編アニメ賞[Animated Feature Film]
Ratatouille/レミーのおいしいレストラン
[ノミネート]
●『Persepolis/ペルセポリス』
●『Surf's Up/サーフズ・アップ』

 外国語映画賞[Foreign Language Film]
The Counterfeiters/ヒトラーの贋札(オーストリア)
[ノミネート]
●Beaufort/ボーフォート〜レバノンからの撤退(イスラエル)
●Katyn/カティン(ポーランド)
●Mongol/モンゴル(カザフスタン)
●12(ロシア)



_アカデミー賞とは? 素朴な疑問にお応えします

オスカー像  アカデミー賞とは、「映画芸術科学アカデミー(The Academy of MotionPicture Arts and Sciences)」と呼ばれる団体に所属する会員(監督・俳優・女優他著名な映画人等、アメリカ映画界に携わる人達の集り)の投票により、毎年1回決定される賞のことです。
 第1回の授賞式は1929年5月16日。参加人数も少なく、ディナーパーティー形式のささやかな授賞式だったと言われています。(詳しくはアカデミー賞の歴史をご覧下さい。)
 しかし現在では会員数も膨大となり、全米だけでなく世界中にTV中継され、アメリカ映画界最大のイベントとなっています。受賞者には各部門ごとに、その名も有名な「オスカー像」が贈られます。
 主な部門として、【作品賞】【監督賞】【主演男優賞】【主演女優賞】【助演男優賞】【助演女優賞】【外国語映画賞】【長編アニメ賞】【脚本賞】【脚色賞】【撮影賞】【美術賞】【衣装デザイン賞】【編集賞】【録音賞】【作曲賞】【オリジナル歌曲賞】などがあります。

 過去、そのオスカー像を最も多く獲得した作品は、長年にわたり第32回(1959年度)『ベンハー ( ウィリアム・ワイラー監督)』の11部門でしたが、記録的大ヒットを飛ばした第70回(1997年度)『タイタニック(ジェームズ・キャメロン監督)』が38年ぶりにベンハーの持つ記録に並びました。(その後、第76回『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』も11部門受賞)。
 次いで『ウエスト・サイド物語 (ロバート・ワイズ/ジェローム・ロビンズ監督)』が10個、以下『恋の手ほどき (ビンセント・ミネリ監督)』『ラストエンペラー (ベルナルド・ベルトルッチ監督)』、そして『イングリッシュ・ペイシェント (アンソニー・ミンゲラ監督)』が9個となっています。

 アカデミー賞は、これまで2月中旬にノミネート発表、3月下旬に授賞式が通例となっていましたが、第76回から1月下旬にノミネート発表、授賞式が2月下旬〜3月上旬に変更されました。
 賞の対象となるのは授賞式の行われる前年度に公開された映画です。従って2008年に授賞式の行われるアカデミー賞は、2007年に公開された映画(1/1〜12/31迄に連続1週間以上ロサンゼルスの商業劇場で)であり、本来は2007年度(公開作品)アカデミー賞ですが、実際は「2008年のアカデミー賞」と呼ばれるのが一般的のようです。


_アカデミー賞主要部門受賞一覧

 映画界最大のイベントアカデミー賞。その第1回から現在に至るまでの主要部門 (作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞・脚本賞・脚色賞・外国語映画賞)を一覧にまとめました。右フレームからご覧になりたい年代、部門をクリックして下さい。


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